7月26日配信 鰻の話・・(と、一部特許制度について)

こんにちは、AIです。

無料の音声アプリ、Voicyで「ニュースに、ひとこと。」という
ニュースに合わせて興味の赴くままに調べていくチャンネルを配信しています。
iosの方は、ぜひ以下よりアプリダウンロードの上、聞いていただけますと嬉しいです。

 Voicy [ボイシー] - ニュースは声で聴く時代へ on the App Store

 

7月18日より、ネット上で聞いていただけるようになりました。

あわせ、アンドロイドの方にも(ブラウザ変更が必要ですが)聞いていただけるようになりました。

ぜひ、以下よりきいていただけますと幸いです。

voicy.jp

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さて、今回ご紹介したニュースは1本です

・ウナギを禁漁に 8月17日までパブコメを実施(毎日新聞

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ウナギ、本当に美味しいですよね。

子供のころは食が細くて、夏に本当にほとんど何も食べないことがありました。

今は大好きですが、「食べる」ことがあまり好きではなくて、

美味しいものならまあ食べるという子供でした。

 

一番好きだったのは、お寿司、ウナギ、親子丼。

小さな子供が夏バテでぐったりしているのが心配だったのでしょう。

母、とにかく滋養があるものを1日1食でも!と思ったのでしょう。

毎日ウナギを食べに連れて行ってくれました。

 

大好きなウナギ。

夏バテであってもつやつやと香ばしく焼きあがった蒲焼から、

うっすら虹色を帯びた艶めかしい脂が真っ白な身を光らせているのや、

その下の紫がかった灰色の皮のトロリとした柔らかさと味わい。

たれの絡まった白いご飯。当時はこしひかりよりササニシキが多くて、

もっちりと甘いコシヒカリが多い今よりもさっぱりと味わい深く、

ウナギとの相性はあちらが好みだったなあと思います。

 

あんなに一般流通していたササニシキ。病害に弱いなどもあって、

いまではお米屋さんでもササニシキとは中々巡り合えません。

 

ともかく、そんな母の苦労もあり、大好物につられた私は1週間毎日ウナギを

食べたわけなのですが。。。。。。。。。。。。。。。。。。

毎日でも食べたいほどに大好きだったウナギ、食の細い子供が食べるのに1週間は

さすがに重かったようで、「大好きだけれどそこまで毎日でなくてもいいかな」と

思うようになったのもやや残念なような、母の愛を感じる思い出です。

確か最終日にはウナギはやめて柳川鍋に挑戦していた気がします・・・・・。

 

さて、今回は以下のようなサイトを調べ、言及していないものを含め引用・参考したりしています。

 

 

affラボ 世界初 「ウナギの完全養殖」に成功 2010.7

MAFF TOPICS(3):農林水産省

 

完全養殖成功って大きくニュースになりましたよね。

 

 

国立研究開発法人 水産研究・教育機構

ウナギ統合プロジェクトチーム|水産研究・教育機構

 

ウナギの供給量のデータなどはこちらにあります。

ウナギに関する情報:水産庁

今回はこのデータをかなり使わせていただきました。

最初、復興景気、バブル景気になると供給量が上がるんだろうか?と思ったのですが、案外そうでもなくて、景気が下がった年にも供給量は上がっていたりするんですね。

もしかしたら、景気が下がったから景気づけに!とかの方もいたのかな?とか、

景気ではなく流通の流れによるものなのかな?単にウナギが採れたからそれだけ素直に供給したってことかしら?漁業技術の向上があったのかしら?と、いまより多くのウナギがいた当時を思うと謎は尽きません。

 

うなぎの豆知識 | 大和淡水グループ

ビカーラ種を養殖し、「バイカラーウナギ」と名付けていらっしゃる大和淡水グループさんのページ。

世界初の技術を持たれているとか、すごいことですよね。

HPの中で、日本で完全養殖技術が確立され、日本でその研究に携わった研究者が韓国に帰国後の研究で同じく完全養殖に成功したことなどで、研究の難しさ、知識の流出の危険性などについて触れていました。

 

 研究の流出の怖さと言うのは、今どこの国にも多くあるのではないかと思います。

昔、海外へ行くとなると空港にお見送りが何十人もあったというのは、そんなに遠い昔のことじゃない。外国が特別ではなくなったのは素晴らしいことなのだけれど。

 ふと、海外に技術流出と考えて、何故か北里柴三郎のことを思い出す。彼はコッホ先生に師事して培養の技術などを磨いたのだと思うけれど。。。日本に技術を流出させたとならないのかしら?

と思う。

 

と、考えてみたら、医学は(道具以外)特許の対象にならないんじゃなかったかしら?と思って脱線。

調べていたのだけれど、最新の医療行為と特許についての最新資料がわからなかったので、H14とH15の資料を。

 

医療に関しては一律にどこの国も特許ではないとおもっていたら、国によっては違うようだし、、、10年以上たつので各国の状況も変わっているかもしれませんがご参考まで。

 

医療行為と特許について
特許庁 産業構造審議会知的財産政策部会

第1回特許制度小委員会 H14.9 資料6

https://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/pdf/tokkyo_1/tokkyo_6.pdf

 産業構造審議会知的財産政策部会特許制度小委員会 H15.資料9

https://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/pdf/tokkyo_9/paper06.pdf

 

 第7回特許制度小委員会 配付資料

共同研究又は二重雇用の事例における使用者等への権利の帰属

H26.6,18

http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/pdf/newtokkyo_shiryou007/02.pdf

 

医療は医療としても、産業に関しては、世界各地の人が行きたい大学に行き、研究し、自国へ戻る人も多い。

研究に行った先で自分の欲する研究室や企業に入る。

 

でも、その先は・・・

 

技術の流出というけれど、一人の人がそれまで培った技術を

活かそうとする。個人としては本当に大切なことだろうと思う。

素晴らしい研究者に支えられた研究は飛躍的に発展するけれど、

その人を活かし、その使途が満足する環境を継続して提供しなくてはならない。

 

名誉、金銭、人間関係、研究環境、生活環境、故郷での生活、時間、食生活、なんだかんだ、人がほしくなるものって色々ありますよね。人を100%満足させる環境なんてそうそうないと思うけれど、そこそこ満足もなかなか難しいところ。

 

世界の大きさは昔も今も変わらないけれど、移動速度が速くなり、データの集約、解析も早くなり、昔よりも各個人が研究に

おいて我慢しなくてはならないことって減ってきているのだと思う。

 

昔はすべてをかなえたくても物理的な距離で断念されていたことも多かったはず。今回こうして韓国の研究者の話が出ているけれど、

多くの国の学生が自国と遠い国の研究室で研究するのだから、どこの研究者が同じことをしていることになることもありうるところ。

 

契約も含めて、人はどこまで縛れるのだろうと思うし、どこから自由になれるのでしょう。

大学と産業との密接さをより強くしていこうという今だからこそ

、なお、それを思います。

 

さて、ウナギの話に戻ります。

ウナギって世界に19種いるそうなのですが、有名な日本ウナギ、

ヨーロッパウナギ以外にも色々いるのですね。

 

以下の日経スタイルで味について話されている記事があったのでご紹介。こういう味の話って、とっても大切ですよね♥

 

日経スタイル 2013.4.13

ウナギ界の救世主?「ビカーラ種」を食べてみた

style.nikkei.com

 

さて、一言に日本ウナギにも色々な種類があるようで、天然ものでも様々な亜種があったようです。まとめられていたのでご参考まで。

鰻雑学- うな繁

つるつる、ぬるぬる、気持ち悪いと思ってもおかしくないのに、ウナギだと思うとどれも美味しそうに美しく思えるのはどういうことなのでしょうね。

 

それから、そうそう汽水湖についても調べたのでした。

そもそもの記事の中で、浜名湖は漁業法上「海」となるとのこと、

どうしてかと調べたところ、浜名湖は気水湖。

海の水と川の水が出入りする湖だからなのですね。

 

日本の汽水湖 ~汽水湖の水環境の現状と保全~ 概要版、他 

環境省_日本の汽水湖~汽水湖の水環境の現状と保全~

 

私はどうにも東京の人間で、浜名湖がどこにあるかおぼろげに知りつつ、地図で海とどれだけ近いのかって見たことがなく、調べてみました。浜名湖ってこんなにも海の側だったのですね。

 

東京でも浜離宮という海の潮が入ってくる公園がありますが、地図を見ながらこの大きさの場所に水が出入りするなんて、なんて

ダイナミックなんだろうとうっとりしてしまいました。

 

また、湾などではよく水が混ざらないことがあると「貧酸素」などが問題になりますが、そんなダイナミックに塩分濃度差がある水の流入があるのに、

汽水湖であっても「貧酸素」や「青潮」といった問題があるのですね。

昔からでしょうか?それとも、近代になってからなのでしょうか?近代になってからだとすると、何が一番の問題なのでしょうね。

 

さて、ウナギといえば「鰻登り」で縁起の良さを感じますよね。

鯉は滝を駆け上り登竜門を越えていきますが。。。

ウナギはどんなふうに上っていくのでしょうか?

そして、どのウナギが上る力が強いのか。

そんな実験をされている研究者の方々がいらっしゃいました。

これも、養殖を考える上で、とってもとっても大切なことなのです。

 

ウナギ属 4 種における飛び出し行動とよじ登り能力 水産技術,8(2), 67-72, 2016

松田圭史・服部宏勇・冨山 実 ・矢田 崇・内田和男

https://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/fish_tech/8-2/080204.pdf

 

ウナギが少なくなってるといったって、母体を増やして殖やせば

いいじゃないかと思うものなのですが、では、どうしたら母体はふえるのでしょうか?

ゆっくり、天然ウナギと同じ生育環境に置いたらどうか?

以下のレポートでは、その成長後の性差を計測しています。

何百匹とウナギの雌雄を確認していく、とても大変そうな実験ですよね・・・・・。

 

養鰻場から出荷されたニホンウナギの成長と性比から構想した 放流用ウナギ集団の作出モデル 服部克也・岩田友三・鈴木貴志

愛知水試研報,22 1-8(2017)

http://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/235649.pdf

 

と、そこまでいくとウナギ以外の雌雄もどんなものかときになったりもしますよね。。。

www.ifarc.metro.tokyo.jp

 

さて、案外有名な話ですが、ウナギさんには毒があったりします。ごんぎつねでウナギ捕まえたりしているのだから、昔はきっと

一般の方でもウナギの毒にどう対処したらいいかを知っていたのでしょうね。もちろん今の私たちはプロにお任せになってしまいますが。。。

www.mhlw.go.jp

 

あ、ウナギの天然での雌雄の比率などはこちらのレポートで確認しました。

農林水産省農林水産技術会議 

広域回遊魚類(ウナギ・マグロ)の 完全養殖技術開発

http://www.affrc.maff.go.jp/docs/report/pdf/120713_report_no26.pdf

このレポートでは、ウナギの稚魚シラスウナギをどう育てるのか、どんな時に危険性が高いのか。なども写真付きで載っています。

 

ウナギをめぐる状況と対策について

水産庁 H28.7

https://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/fish_tech/8-2/080204.pdf

こちらでは、シラスウナギの価格変化や、日本までやってきたシラスウナギの漁獲高の変化、各地のウナギの保護の取り組みなども載っています。

あ。。。。記事と重なるからそれは言えばよかったですね。。。

 

 

以上、ニュースに一言ないでお伝えしたもの、お伝えしていないもの含め

ウナギについてでした。

なお、上記とは関係ない話ですが、丑の日にスーパーで売られていた冷凍のウナギ、

ほとんど消費期限が2度目の丑の日8月6日までか、その先までだったのをチェックして、思わず「ですよね」と思った私がおりました。

 

ではでは、気が向いたらネットでも聞けるようになった「ニュースに、ひとこと。」

お伝えしているのは、上記の一部ですが、興味を持っていただけたら聞いてくださいね。

 

voicy.jp