11月29日配信:日光東照宮「眠り猫の謎」判明?!
こんにちは、AIです。
11月29日の配信では、日光東照宮の眠り猫の修復が60年ぶりに終わったニュースを
紹介すると同時に、眠り猫について調べてみました。
最初は、何気なしに調べ始めたのですが、
「眠り猫の謎」解けた気がします。
普段、Voicyを聞いていただきたく、
放送の詳細はここに書いていないのですが、
今日は放送内容にいくらか加筆し、書いていきたいと思います。
家康が遺言で自分を祀るように言い残し、
秀忠が小さな宮を作り、家光が大規模にした日光東照宮。
日光東照宮で謎と言われている眠り猫。
祭神である徳川家康が眠る霊廟へつづく一番大事な入口の中央で、
眠り猫は牡丹の花に囲まれて寝ています。
うとうとと、気持ちよく眠る猫がいるその小さな門は「猫門」と呼ばれています。
東照宮ではない神社では、大きく目を見開き威嚇するような猫の彫刻が
見られることがあります。
歌舞伎などでも大きな目でぐっと睨むことは魔除けになるともいわれますが、
猫はネズミを捕る身近な益獣でもあり、
「魔除け」としてのモチーフに使われています。
ところが、東照宮の眠り猫は寝ています。
幸せそうに寝ていては、追い払うべき邪が祓えない。
何故寝ている猫が、大事なところにいるんだろうか。
ここが、まず謎と言われているところです。
*以下は眠り猫の画像です。
東照宮では、以下のような解釈だそうです。
「牡丹の花咲く下に日の光を浴びて子猫がうたたねをしているところで、
日光を現す絶妙の奥義を秘めている」(日光東照宮内看板より)
・・・・ウン、よくわからないですよね。
判じ物として、猫である意味はないのかってなりますよね。
次の謎は、この眠り猫の彫刻がある裏側に彫られているのが、
竹林の中の雀だということ。
*以下のブログに雀の写真が綺麗に載っていたのでリンクを貼り付け
日光東照宮の「眠り猫」と「雀」の関係性とは?その歴史について
「ネズミを一匹も通さない」ということから猫の彫刻をしたという説もありますが、
家康という祭神の眠る霊廟への門の内側に雀なんて、
・・・・トオシテシマッテイル ジャナイカと思いますよね。
それに、すごく賑やかそうです。
ゆっくり寝ていられないんじゃないか?って思いませんか?
猫がのんびり寝ていられるほど、平和が長く続くように、
という意味だという説もありますが、なんだかしっくりきませんよね。
で、ですね、
私、まず「猫が寝ている」ことから、「猫」と「寝ている」を分断しました。
「猫」ってどういう意味なのか。
この東照宮は、中国の影響を強く受けたものだと言われています。
当時の最先端といえば、常に中国です。
探していく中で、非常に面白いコラムを見つけました。
浙江大学の講師の方が、日中の猫文化に関して書かれているものです。
【10-07】福を手招き-中国に縁のある招き猫 | SciencePortal China
日本と同じように、魔除けとしての猫についても書かれていたのですが、
ここで、非常に興味深かったのが以下の記載です。
「「猫」は「耄耋」の「耄」(訳注:70歳のお年寄り)と発音が同じであり、このため、長寿に喩えられる。さらに富貴を象徴する牡丹又は「耋」(訳注:80歳のお年寄り)と同じ発音の蝴蝶と組み合わせた富貴耄耋の吉祥図案がよく描かれている。」
猫は、猫が描かれているだけで、「耄」「長寿」「70歳のお年寄り」を現すのです。
日光東照宮は、家康の遺言で作られた場所です。
家康は、75歳で亡くなりましたが、当時としてはかなりの長寿です。
その墓所の入り口の門で「百花の王であり、富貴を示す牡丹と共に眠る猫」は、
「高齢で亡くなった家康が天寿を全うし、そこに眠る」こと、
そのものを示すのではないかと私は思うのです。
家康の辞世の句として伝わる2首の内、1首が以下になります。
「嬉やと 再び覚めて 一眠り 浮世の夢は 暁の空」
秀吉が詠んだ歌への返歌ともいわれますが、
私にはこれ、
人としての生をなくしても、
神としてゆったりと眠りながら明けていく浮世を眺める
と言っているようにも感じられました。
さて、「猫」が長寿を示すモチーフだとして、
何故、猫は「寝て」いなくてはなかったのでしょうか?
亡くなっているから。。。では、ちょっと物足りないですよね。
そして、裏に「雀」がいる理由もわかりませんよね。
そもそも、神様になった家康の霊廟前の門に、鳳凰や孔雀ではなく、
庶民的な「雀」が彫刻されたのは、何故なのでしょう?
もう一度、雀の彫刻が綺麗に写るこの方のブログを見て見ましょう。
*以下のブログに雀の写真が綺麗に載っていたのでリンクを貼り付け
日光東照宮の「眠り猫」と「雀」の関係性とは?その歴史について
雀は、竹林を遊んでおり、わきには秋明菊に見える青い花が咲いています。
中国の故事で「雀」に関するものが何かないか?
と調べたところ、ありました。
「思いがけない変化が起こる」という意味をあらわす
「雀、海に入って蛤となる」という俗信が!!!
一年中人里にいる雀。
寒くなるとあまり見なくなるのは、秋冬になると海の蛤になるからだと、
中国で言われていたのだそうです。
人から神になった家康。「思いがけない変化」。
猫の門の内側に彫られるのに、これほどぴったりな言葉はありません。
また、猫が寝ていなければならない理由もこれでわかります。
中国や日本に伝わる「蜃気楼がなぜできるのか」という伝承をご存知でしょうか?
巨大な蛤が出す「気」が、「楼閣」を築き、蜃気楼(幻)を作り出すのだと言われているのです。
つまり、猫は、門の内側にいる
「秋名菊が咲く晩秋の雀」=蛤=蜃が生み出す夢を見ているのです。
雀は蛤(はまぐり)として夢を作り出すことで、家康を守っているわけです。
と、こう考えると、猫門の向こう側がそれ以前に比較して建造物が簡素になるのも
不思議ではないと思うのです。
門の内側は、神の世界であり蜃の世界なので、人の目には見えないのだと、
そのように解釈を考えてみたのですが、皆様いかがお思いでしょうか?
私は中々悪くないと思うのですが。。。どうでしょう?
皆様の思い、お知らせください。気が向いたらぜひ、Voicy聞いてください^^
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日光東照宮の境内がわかりやすい配置図を上げている方のブログがありましたので、
以下に貼り付けます。
最後のおまけ。
もう一つ思ったのは、
家康は、鷹揚な人物であるかのように言われますが、
実際には短気で神経質、臆病だったともいわれます。
若いころはすぐに切腹するとか、討ち死にすると言って家臣を困らせたのだとか。。
息子である秀忠さんは、そんなお父様の気質をご存知だっただろうなと思いますし、
お孫さんである家光は、当時としては超高齢なおじいさまのそこまでの性質は
ご存じなかったのではないか?と、思ったり。
そもそも神様になる人が、そんなに神経質だったら。。。こまりますよね。
日光東照宮は、荒魂、和魂、特に分かれていないように見えますが(HP判断)、
ご利益を願うなら荒魂の方が強いといわれますよね。。。
家康の荒魂を穏やかに蜃で眠らせる目的も、猫と雀に隠されていたのでは(笑)なんて、なんて。これは荒唐無稽すぎますが。
そんな妄想も膨らむ29日の配信でした♪